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東欧変革の20年回顧 - 2009/11/14 15:55 <東欧変革の20年回顧>

ベートーヴェン(1770-1827)の荘厳ミサ、ミサ・ソレムニス Missa solemnis Op.123(1823)は、バッハのロ短調ミサBMW232と並ぶ最高傑作である。
第九交響曲 Op.125(1824)と共に、作曲者立会いの下、1824年にウィーンで初演された。
ロ短調ミサもベートーヴェンのハ長調ミサも、歌詞の内容に見合う楽想が並び合うものの、楽想間の連関や全体としての統一感があるとは言い難い。
ミサ・ソレムニスはミサ曲に交響曲的な統一感を初めて与えた記念碑的作品である。第九のホモフォニーに対し、ミサ・ソレムニスはポリフォニー音楽の最高傑作である。キリエの冒頭には「心より出で-願わくば再び-心 に向かうよう」にと記され、アニュス・デイでは戦争を暗示する部分や「内と外の平和を願って」とのベートーヴェン自身による指示が書き込まれ、心の平安と外的な平和を統一して希求する音楽として作曲されている。
バッハがカントールを務めたトーマス教会のあるライプツィヒにて、クルト・マズアとヘルベルト・ケーゲル旧東ドイツの音楽をリードしてきた。
ベルリンの壁崩壊1989.11.09から20年が経過する今週は、ジョシュア・リフキン指揮バッハ・アンサンブルによるロ短調ミサと、ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団&合唱団によるミサ・ソレムニスを聴き ながら、激動の20年を回顧し、主のなさる歴史の御業とめぐみに感謝を捧げた。特に、後者は1987.12.30-31のライブ録音である。
ベルリンの壁崩壊の約2年前、1987.12.08にゴルバチョフとレーガンによる中距離核戦力全廃条約(INF全廃条約) が調印された大きな変革のステップを背景にしたかのように、この演奏は喜びに溢れ、慰めと励ましの名演である。
1985.03.11にグルバチョフが政治局員・初期に選出直後の04.07に、INFの欧州配備凍結が発表された。1986.01.15にはゴルバチョフが2000年までの核兵器全廃を提案し、ぺレストロイカを 主導。1987.04.10にゴルバチョフは欧州共通の家構想を発表し、12.08にINF全廃条約調印となり、世界は冷戦の終結に向けて歴史的な前進を遂げた。
1989年8月19日に、オーストリア国境に近いハンガリーのショプロンで汎ヨーロッパ・ピクニークを経て、1989.10.09にライプツィヒで民主化と長期政権に居座るホーネッカーの退陣を求めて大規模な月曜 デモが起きた。

Ludwig van Beethoven / Missa Solemnis Op. 123
Enriqueta Tarres(S)
Violetta Madjarova(A)
Sergej Larin(T)
Kurt Rydl(Bs)
Joachim Dalitz(Org)
Rundfunkchor Leipzig
Rundfunk-Sinfonieorchester Leipzig
Herbert Kegel
1987.12.3-31 Konzerthaus Berlin(Schauspielhous Berlin)

クレンペラーの名演がよく知られているが、ケーゲルの自由と解放を望む喜びにあふれた名演は、激動の大変革を乗り越えるべく神を見上げ賛美しているめぐみに溢れている。
詩篇103:8 主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのに遅く、恵み豊かである。
大感謝!
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